★秋風の中で、手放す練習★部屋の片隅に積まれた本やノート。 “いつか読もう”と思っていたけど、 その“いつか”は、もう来ない気がする。 思い切って片づけを始めた。 懐かしいメモや写真が出てきて、 手が止まるたびに心が揺れる。 でも、手放すたびに部屋の空気が軽くなっていくのがわかる。 私たちは、いらないものを抱えて 安心しようとする生き物なのかもしれない。 けれど、本当に必要なものは案外少ないのかもしれない。 秋の風のように、 静かに、でも確実に何かを吹き飛ばしていく。 片づけの途中で窓を開けたら、冷たい風が頬をなでた。 あぁ、これでいい。 未完成のままでも、今の私を生きていればいい。 |